保育士として働く中で自己評価が大切です。しかしどのように自己評価を書いたらいいのか悩む方も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では自己評価の目的とポイントをそれぞれご紹介していきます。

 

保育士の自己評価する目的

保育園で行われる自己評価とは、保育に関わる複数の項目について、達成できているかどうかを自分で評価していくものです。2008年に告示された保育所保育指針にて、保育士さんは定期的に自己評価を行うことが努力義務とされています。保育士が自己評価をする目的は以下の通りです。

・子どもに対する理解を深める

・保育実践の改善や充実を図る

・保育の専門性の向上を目指す

このように保育士が自己評価をすることで、保育の質を高めることに繋がります。また、モチベーション維持やりがいを持つ意味でも自己評価をすることは大切なことです。次に自己評価をする方法とタイミングについてそれぞれ紹介していきます。

 

自己評価する方法

自己評価をする方法は、目標管理シートを使う方法です。目標管理シートを使えば、目標設定から自己評価までをスムーズに行うことが可能です。自分で評価するだけでなく、上司や先輩保育士、後輩保育士に客観的に評価やアドバイスをもらうようにしましょう。他者からのアドバイスをもらうことで、自分が気付いていないことや間違った認識のまま進めてしまうリスクを予防することができます。

 

自己評価するタイミング

自己評価のタイミングとしては、長期的な目標の振り返りを3ヶ月に1度です。さらに中期的な目標を週に1度短期的な目標を毎日行うのがベストです。その都度振り返りを行うことで、達成度や反省に応じて目標を修正すると良いでしょう。慣れるまでは大変に感じてしまうかもしれませんが、徐々に自分の成長を実感できるため、モチベーションにもつながっていきます。

 

新人保育士の具体的な目標

新人の保育士の具体的な目標は以下の3つがあります。

・日常の保育業務を一人でできるようにする

・報告・連絡・相談を意識して仕事をする

・毎週1つは新しい手遊びを覚えて子どもの前で実践する

このように日々の仕事に慣れることから始め、チームワークや自分のスキルアップといったような目標を掲げるようにしましょう。特に手遊びなどは手遊びをきっかけに子どもとの信頼関係が築けたり、子どもの楽しそうな姿を見れたりと大きなやりがいにつながるでしょう。また、新人の場合は行事係などでリーダーを任されることは少ないため、まずは手遊びや童謡、折り紙などを覚えて、日常の保育で実践できる機会を作るのがベストです。そのような経験を積み重ね、慣れておくことで、いざ全体の行事係になった時にも活かせるようになるでしょう。

 

さいごに

今回の記事では保育士における自己評価のポイントをご紹介しました。目標を立てることは一見、面倒に感じる方も多いと思いますが、保育士としてスキルアップするためにも、モチベーションを維持するためにも大切なことです。また、設定した目標に対して自己評価をすることで、自分に何が足りないのかが見え、成長を実感することもできます。保育の質を高めるためにも積極的に自己評価を行うようにしましょう。